当時は国会でも色々ともめていた、マイナンバー制度がスタートしてから早くも2年が経過しました。
私は色々あって、制度開始当初からマイナンバーカードを申請し、所持していました。
今回の記事は、2年間マイナンバーカードを所持した感想など記したものになります。
そもそもマイナンバーカードとは?
マイナンバー制度が始まった2年前、みなさんのもとには、自分のマイナンバーを知らせる「通知カード」が、市役所から届いたと思います。こういうやつ。
これは、あなたの個人番号はこれです!というのを本人に知らせるための書類です。
書留郵便で送られてくることからも分かりますが、非常に重要な書類です。ただのペラペラの紙なので、もうどこへやったか忘れたよって人は、ちゃんと探して保管しておいてくださいね。
重要な理由は、当たり前ですが自分のマイナンバーがきっちり記載されているからです。大切な個人情報ですので、他人には見せないようにしましょう。
で、この通知カードは、マイナンバーカードとは全くの別物。
国が「あったら便利!身分証明や行政の手続きなんかが簡単になります!」って広めようとしているのがマイナンバーカードの方です。
マイナンバーカードは、プラスチック製のICチップ付きカードで、氏名、住所、生年月日、性別、マイナンバーと本人の顔写真などが表示されたものになります。要は個人情報の塊のようなカードです。
通知カードは必ず送付されてきますが、マイナンバーカードは自分から申請しないともらえません。
マイナンバーカードは何が良いのか?
これは国のホームページや、各都道府県・市役所のホームページに色々と載っています。
中でも多くの人のメリットとなり得るのが、コンビニで各種証明書を取得することができるというものでしょう。
住民票や戸籍謄本などは、色んな場面で要求されることが多いですからね。
さすがに24時間対応とまでは行きませんが、市役所までわざわざ行かなくても良いというのは、たしかに便利だと思います。
そのほか、一般的なメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
- マイナンバーの提示が必要な場面で証明書として(当たり前だが)使える
- 本人確認が必要な場面で、身分証明として使える
- e-Taxなどの各種行政手続きのオンライン申請に使える
確定申告をする個人事業主さんなんかは、もしかすると便利になっているのかもしれませんが、現時点ではマイナンバーカードがないと困るというような状況ではありません。
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マイナンバーカードの普及率
では、ちょっと便利になる(かもしれない)マイナンバーカード。全国的に広まっているのでしょうか?
国が調査した結果が、平成29年3月8日付で公表されています。
その数字なんと・・・
8.4%!!
10人に1人所持しているかしていないかのレベルです。
まぁ、実際に、国民があまり必要性を感じていないということなのかもしれませんね。
国は、今後もマイナンバーカードでできることを増やそうとしているみたいなので、いずれマイナンバーカードがないと困るような時代が来るのかもしれません。
マイナンバーカードは今のところ無理に申請する必要なし
私が2年間マイナンバーカードを所持して、実際に使用したのは、銀行で住所変更をしたときと、コンビニで住民票を取得したときのみでした。
それ以外は財布の中に眠っていただけ。
本人確認が必要な場面で出すこともできたけど、普通に免許証で済ましました。
ぶっちゃけ、ほとんど使っていない。
まぁこれに使いたい!と目的があって申請したわけではないので、当たり前っちゃ当たり前なんですがね。
それから、会社の総務や経理を担当している人なら分かると思いますが、マイナンバーって非常に取り扱いがめんどくさいんです。
マイナンバーを記載しなければならない書類が増える一方、マイナンバーの管理そのものは、自分たちで厳重にしなければいけない状況になりました。
それだけ重要な個人情報という扱いなのですが、マイナンバーカードには、もろにその番号が記載されています。
一応、目隠しできるケースに入れてくれているのですが、ちょっとずらせばすぐに見えます。今の時代、その目隠しがセキュリティなっているのかどうかそもそも怪しい…
国としては内部のセキュリティ面もちゃんとしているので安全ですよ!というのはアピールしているようです。
今のところ、マイナンバーが漏洩して悪用されたという話は出てきていないようですが、これから利用できる範囲が増えてくると、トラブルも増えてくる可能性があります。
つまり、マイナンバーカードは便利さもありますが、きちんと管理していないと個人情報漏洩のリスクを伴います。
そのリスクマネジメントの面倒くささと、機能の便利さとを比較すると、現時点で無理に申請する必要はないんじゃないかと思います。
個人的にはもう返却したい(笑)
まとめ
マイナンバーカードは、コンビニで住民票などの証明書を取得できるようになるなど、便利な機能もあります。
一方で大変重要な個人情報が記載されたカードとなるため、自身の責任できちんと管理しなければなりません。
現在のところ、マイナンバーカードがないと困るような場面もほとんどありません。
身分証明には既存の免許証やパスポートで十分だし、マイナンバー自体が必要な場合も、最初にもらった通知カードがあればそれで足ります。
よほど、マイナンバーカードが欲しい理由がない限りは、特に申請する必要はないと思います。
以上、およそ10人に1人のマイナンバーカード所持者の感想でした。
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